ハロン湾はユネスコ国連教育科学文化機関により2回にわたり、世界文化遺産として認定されました。先頃、ハロン湾で開かれたハロンカーニバル2013には数多くの見物者が訪れました。7回にわたり開かれたハロン・カーニバルはクアンニン省観光部門のブランドとなっています。
現場の音
ハロン・カーニバル2013に参加した見物者は1万人にのぼり、そのうちの多くは外国人ですが、だれもがハロン・カーニバルが独特、かつ、カラフルで活気あふれた祭りであることを感じました。あるスウェーデン人の見物者は次のような感想を述べました。
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「ハロン・カーニバルの雰囲気は素晴らしいです。また、ここでの人々も素晴らしい。今回、ハロン湾を訪れることができて、幸せに思います」
ハロン・カーニバル2013年の新しい点はクアンニン省の人々がこのカーニバルの全ての活動を担当したということです。クアンニン省人民委員会のボー・ティ・トゥ・トゥイ( Vo Thi Thu Thuy)副委員長は「クアンニン省観光部門はハロンカーニバルを通じて、地元文化色が濃い観光製品を作り出すことを望んでいる」と明かにし、次のように語りました。
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「近年、ハロンカーニバルはクアンニン省ならではの観光製品となっており、地元の住民と観光客に面白い体験をさせました。クアンニン省の住民の努力により、2013年のハロン・カーニバルは本当に、地元の文化色が濃い活動になりました。」
クアンニン省は「ミニベトナム」にも例えられています。これはクァンニン省の地形や地理的条件によるものだけでなく、この省にはキン族、ターイ族、ヌン族、ムオン族など34の少数民族が住んでいるからです。2013年のハロン・カーニバルの訪問者らはザオ族の古典舞踊やターイ族の伝統的民謡を楽しめるほか、クアンラン島の漁民のボートレースの実演も鑑賞できます。クアンニン省文化スポーツ観光局のホアン・コク・タイ( Hoang Quoc Thai) 副局長は「ハロン・カーニバル2013はクアンニン省に居住する各少数民族の祭り、民間遊戯、日常生活と労働活動を紹介するものである」と明らかにし、次のように語りました。
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「ハロン・カーニバル2013には地元の日常生活が生き生きと実演されました。クアンニン省に住む各少数民族の民族的文化活動が路上で演じられました。私たちはナマの博物館を作ったのです」
ハロン・カーニバル2013の中心イベントは路上パフォーマンスで、クアンニン省に住む各少数民族の民族的舞踊や花で飾れられた山車の行列が披露されました。また、このカーニバルにはラオスや中国、韓国の代表団のパフォーマンスもあります。ベトナム・キューバ友好協会のグェン・ズイ・クオン( Nguyen Duy Cuong)副会長は次のように語りました。
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「カーニバルと言えばブラジルやキューバなどラテンアメリカを連想しますが、クァンニン省は他の国のカーニバルを基調にして、ベトナムならではの特徴を取り込み、独特の観光イベントを演出しました。これはクァンニン省の創造性を表しています」
一方、ハロン市バイチャイ地区に住むゴ・バン・ホイ( Ngo Van Hoi)さんは次のように語りました。
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「美しい湾のハロン湾に住んでいることを誇りに思っています。今回、国内外のたくさんの見物人がハロンカーニバル2013年を訪れてもらい、より誇りと思っています。このカーニバルに参加している代表の舞踊を見学したり、歌を楽しんだりできて、とても嬉しいです」
ハロンカーニバル2013を訪れる見物人はカーニバルの雰囲気を体験できるだけでなく、ハロン湾を始めクアンニン省の伝統文化をさらに理解できることでしょう。